「クラニオ・セイクラル・セラピー」は、5グラムタッチとよばれるとても軽いタッチで体に触れることで、身体の深い組織〜筋膜レベルから緊張をほぐし、脳脊髄液の流れを整える手技です。

日本では「頭蓋仙骨療法」とよばれます。英語で「クラニオ」は頭蓋骨、「セイクラル」は仙骨です。アメリカのオステオパシー医師であるサザーランド医師が開発した手法です。

頭蓋と仙骨を結ぶ脊髄には、脳から生成される「脳脊髄液」が流れており、呼吸や心拍とはまた別のリズムを生み出しています。触れられているあいだは、寝ているとも起きているともつかない、たいへん心地いよい瞑想状態になる方が多いです。
または、非常に深いリラックス感が得られます。

肉体的には頑固なコリがゆるみ、身体が楽になり、痛みなく動きやすくなるという方が多くいます。
細胞にトラウマなどの感情が記憶されている、とも言われており、こわばった筋膜がゆるんでいくとともに、細胞に保持されていた感情が解放されることもあります。

『ショックや緊張などの強いトラウマ的感情の体験は、自分では忘れていても身体には記憶が残っている』と、クラニオの草創期を築いた一人のアプレジャー医師はいいます。似たような出来事が起こりそうになると、体が過剰に反応を引きおこすことが多いです。

そのため、クラニオの療法で筋膜をゆるませ、リセットする過程で、細胞に刻まれたマイナスの記憶や感情的なしこりが解放されることが、ときにあります。
その結果、今までトラウマだったことが気にならなくなることもあります。

パソコンなどで頭や眼を使う職業の方は、頭蓋骨から首にかけてぎゅっと固く縮こまったような感じになり、頭部に熱がこもったようになることがありますが、クラニオでは固くなった頭蓋骨の緊張を気持ちよく解放するため、「視界が明るくなった」「頭がクリアになった」という感想をもらす方が多いです。

この施術は、決して病気を治すものではありません。
施術者が、受け手の人を治そうと意図するのではなく、ただ、受け手の心身のシステムやバランスが本来の生命力とつながることで、必要な変化がもたらされるのです。すなわち、本来のあるべき姿に戻り、自然治癒力が高まるものです。

「クラニオ・セイクラル・セラピー」のやり方

クラニオはごくごく優しいタッチのお手当です。頭蓋骨と仙骨が要ではありますが、足やお腹、胸、肩などさまざまな部分に手を当てます。脳脊髄液のリズムは体のどの部位でも感じられるものです。

それを注意深く聴きながら、そっと静かに手を当てていると、おのずと体の解放が始まります。
すると、同時にとても深いリラック状態へといざなわれます。どうぞ、独特の心地よさにひたってください。

好転反応が出ることはある?

自己治癒力を活性化させる療法では「好転反応」などといわれる、「身体がいい状態に組みかわるときの一時的な不快症状」があります。いわば、詰まっていたパイプが掃除されて、流れ始めたために出てくる症状です。

クラニオの場合も、確率は少なめながら、人によってはそれが起こることがあります。症状は、軽い痛みやだるさなどで、数時間〜数日でなくなることがほとんどです。

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